園芸の手間を減らしたい層から絶大な支持を集めているのが、ムスカリの球根を植えっぱなしにした際の評判です。チューリップのように毎年掘り上げる必要がほとんどなく、夏の高温多湿な日本の土壌でも休眠したまま越夏できる強健さを備えています。
ところが、その生命力の強さゆえにムスカリが増えすぎたというネットの反応では、「庭のあちこちから生えてきて収集がつかない」「放置していたら分球しすぎて花壇を制圧された」といった驚きの声が後を絶ちません。ムスカリは土の中で自然に分球するだけでなく、こぼれ種でも容易に繁殖するため、数年放置すると過密状態に陥ります。密度が高くなりすぎると球根1つひとつが小さくなり、やがて葉ばかりで花が咲かない「花止まり」という現象を引き起こします。
トラブルを防ぎつつ何年も花を楽しむためには、ムスカリの花後の管理経緯を理解することが重要です。花が終わったら速やかに花茎をカットし、種をつけさせないようにします。その後、葉が自然に黄色く枯れ落ちる6月頃までは水やりを続け、葉が完全に枯れたら休眠期に入るため水やりをストップします。地植えであっても3年に1回程度は6月に球根を掘り上げ、密集した子球を分けて植え直すことで、適度なスペースと大輪の花を毎年維持することが可能になります。