サビで炸裂する艶やかで突き抜けるようなボーカル。あの唯一無二の歌声を耳にして、「どう聴いてもあの歌姫ではないか」と直感したリスナーは少なくありません。クレジットに記されたDeyonná(デヨナ)の正体は、シンガーソングライターの椎名林檎です。
レキシこと池田貴史(元SUPER BUTTER DOG、100s)のソロプロジェクトでは、参加する客演アーティスト全員に歴史にちなんだ「レキシネーム」を授与することが絶対のルールとなっています。例えば、斉藤和義なら「齋藤武四郎」、三浦大知なら「三浦大介」といった具合です。
では、なぜ椎名林檎は「Deyonná」と名付けられたのでしょうか。このユニークな命名は、彼女の出身地である福岡の博多弁「出よんなぁ(出ておいでよ)」と、世界的ポップスター「マドンナ」を掛け合わせた池田貴史特有の言葉遊びから誕生しました。日本のトップアーティストに対して恐れ多くもユーモアあふれる名前を授け、彼女自身もその遊び心を面白がって快諾したというエピソードは、2人の長年の信頼関係を物語っています。