被害に遭った際、多くの人がスマートフォンの画面をキャプチャして保存します。しかし、LINE DVにおけるスクショの証拠能力には落とし穴があり、裁判や警察の現場で「画像加工アプリによる偽造」を主張され、証拠採用が難航する事例が後を絶ちません。
法的に争う上で隙のないLINE DVの証拠の残し方には、明確な手順とルールが存在します。
- トーク履歴のテキスト形式バックアップ(最重要):
LINEアプリの「設定」>「トークのバックアップ・復元」や、個別トークの「その他」メニューから「トーク履歴を送信」を選択し、テキストファイル(.txt)として外部クラウドやPCへ保存します。日時、送信者名、送受信メッセージが完全にデータ化されます。 - 相手のプロフィール情報の保全:
相手がアカウント名を変更したりアカウントを削除したりした場合に備え、相手のLINE表示名だけでなく、ステータスメッセージ、プロフィール画面、設定されているID(確認可能な場合)の画面も撮影します。 - 前後の文脈を含めた画面録画・全体保存:
暴言メッセージ単体だけでなく、その暴言に至るまでのやり取り全体を保存します。「被害者側が挑発したのではないか」という相手方の反論を封じるため、自分側の発言も含めた一連の流れを残すことが鉄則です。 - スマートフォンの物理的撮影:
画面キャプチャに加え、別の端末やカメラを使って「該当のLINE画面が表示されているスマートフォン端末そのもの」を外観を含めて撮影・録画しておくと、偽造の疑いを払拭する補助証拠になります。 - 被害状況と心身の記録(日記・ログ):
メッセージを受け取った日時、その時の身体症状(動悸、不眠、過呼吸など)、仕事や生活に生じた支障を時系列でメモ帳などに記録し、心療内科の初診日や診断書と連動させます。