運良くクサマダラオオコビトを捕獲できた場合、自宅での観察環境の構築には細心の注意を払わなければなりません。野生の環境と異なるストレスを与えると、わずか数日で元気を失ってしまうためです。
飼育には、通気性に優れた大型の昆虫飼育ケージやガラス製テラリウムを使用します。ケージの底には必ず捕獲した場所の土と生の雑草を敷き詰め、隠れ家となる広葉樹の落ち葉や朽ち木を配置してください。直射日光が当たらず、風通しの良い静かな室内に設置するのが理想的です。
毎日のエサやりでは、浅い小皿に新鮮なハチミツ水や果物を入れ、朝晩に霧吹きでケージ内に適度な湿度を与えます。ただし、クサマダラオオコビトは人間に飼い慣らされる生き物ではありません。飼育下での長期生存は難易度が高いため、観察期間は最長でも2〜3日程度にとどめ、観察記録やスケッチを終えたら速やかに元いた草むらへ逃がしてあげるのが、コビト研究における最も大切なマナーです。