行動観察のデータや心理学の知見を紐解くと、意志が突出して強い人物には明らかな共通項が存在する。彼らは妥協を嫌い、自分の意見やビジョンに対して並々ならぬ執着を見せる。会議の場で他人の顔色を窺うことなく、物事の本質や自らの論理を真っ直ぐに主張する姿は、周囲に強いインパクトを与える。
その根底にあるのは、高い自己効力感と独自の価値観だ。他者からの承認を必要とせず、自身の基準で物事を判断するため、他人の批判に対しても耐性が強い。しかし、この強固な自己防衛システムが過剰に働くと、他人の意見をシャットアウトする「防衛的頑固さ」へと変化するリスクを孕んでいる。