2週間という短期間で体重計の数値をマイナス5キロ動かすためには、人体のエネルギー消費と水分貯留のルールを数学的かつ生理学的にハックする必要があります。体脂肪1キロを燃焼させるために必要なエネルギーは約7,200kcalであり、純粋に脂肪だけで5キロ減らすには14日間で36,000kcalのアンダーカロリー(消費が摂取を上回る状態)を作らなければなりません。これは1日あたり約2,570kcalのマイナスを意味し、アスリート並みの運動量なしには不可能です。
では、なぜ「2週間で5キロ痩せる」ことが実際に可能なのか。その答えは、体内におけるグリコーゲン(糖質)と結合水分の劇的な減少にあります。肝臓や筋肉内に蓄えられているグリコーゲン1グラムは、およそ3〜4倍の重さの水分を抱え込んでいます。糖質制限メニュー具体例を忠実に実行して炭水化物カットを行うと、体内のグリコーゲンが枯渇し、それに結合していた約2〜3リットル(2〜3kg相当)の余剰水分が一気に体外へ排出されます。
炭水化物カットの成功理由はこれにとどまりません。血糖値の上昇を抑えることで肥満ホルモンと呼ばれるインスリンの追加分泌を抑制し、エネルギー基質を糖から脂肪へと切り替える「ケトーシス(脂肪燃焼優位状態)」へと体を急速に移行させます。残りの1.5〜2キロ分を純粋な体脂肪、そして腸内に滞留していた便や老廃物を排出させることで、健康を損なうことなく安全に合計5キロの減量を達成する論理的ルートが完成します。