末期がんで黄疸が出た時の余命は?兆候や急変の理由と看取りの準備

末期がんで黄疸が出た時の余命は?兆候や急変の理由と看取りの準備

末期がんで黄疸が出た時の余命は?兆候や急変の理由と看取りの準備の真相や最新動向に迫る! わかりやすい言葉で紐解きます。

黄疸の出現と前後して、患者の身体には複合的な衰弱のサインが現れ始めます。特に注意を払うべきは、水分代謝の破綻と神経症状の出現です。

肝機能が著しく低下すると、血液中の水分を血管内に留める役割を持つ「アルブミン」というタンパク質の合成が滞ります。その結果、血管から水分が染み出し、お腹に水が溜まる腹水や、手足がパンパンに張る浮腫み(むくみ)が顕著になります。靴が入らなくなるほどの下肢の浮腫みや、腹部膨満感による呼吸の苦しさは、病状が最終段階へ向かっている身体的な兆候です。

さらに危険な局面を告げるのが、肝性脳症に伴う意識障害です。本来なら肝臓で無毒化されるはずのアンモニアなどの有害物質が、処理されずに血液を巡って脳に到達することで引き起こされます。

初期には「昼夜が逆転する」「つじつまの合わない言動をする」「身の置き所がなさそうにそわそわする」といった軽度の不穏や見当識障害から始まります。やがて呼びかけに対する反応が鈍くなり、うとうとと眠り続ける時間が増え、最終的には昏睡状態へと移行します。黄疸に加えてこの昏睡が始まった場合、身体機能の停止は目前に迫っており、残された時間は数日単位と見立てられるのが通例です。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。