ビジネス的側面から見ても、彼らの存在感は数字となって表れている。日本映画製作者連盟が発表した興行データや市場分析を参照すると、実力派の熟年キャストが主演・主要キャストを務める邦画作品の興行収入が極めて安定した推移を見せていることがわかる。配給大手の東宝をはじめとする映画会社も、かつてのティーン向け恋愛映画偏重から、大人世代が劇場に足を運べる本格派の映画制作へとシフトを強めている。
阿部寛が主演を務める大型サスペンスや歴史スペクタクルが動員ランキングの上位を占めるのは、決して偶然ではない。若年層からシニア層まで、幅広いターゲット層を映画館へと引き寄せる確実な「集客力」と作品への「信頼感」。コンテンツ投資の観点からも、彼らの名前は興行成功を裏付ける強力なブランドとして機能している。