本作の原題はシンプルに『Babysitting』。フランス国内で公開されるやいなや、口コミが爆発的な広がりを見せ、観客動員数数百万人のメガヒットを記録した。長年、エスプリの効いたお洒落な会話劇や繊細な人間ドラマが主流とされてきたフランスの映画産業において、本作の登場はまさに事件だった。
物語の骨組みはいたってシンプルだ。気弱な会社員フランクが、社長から愛息のベビーシッターを一夜限りで頼まれる。しかしその夜は、奇しくもフランクの30歳の誕生日。彼のお調子者の友人たちが豪華な邸宅に押し掛け、事態は歯止めの利かない大乱痴気パーティーへと発展していく。
従来の枠組みを粉砕する野心的なコメディ映画として、世界中の興行界に強烈なインパクトを与えた。下ネタやブラックジョークを交えつつも、根底には爽快な友情ストーリーが流れており、観終わった後に変な嫌悪感が残らない絶妙な塩梅が、幅広い層にウケた理由と言える。