日本の最高額紙幣である一万円札は、1958年の登場以来、時代を象徴する偉人たちがその顔を務めてきました。歴代の肖像画を振り返ることで、日本がその時代に重視していた価値観が見えてきます。
一万円札の歴代肖像の歴史は以下の通りです。
・初代(C一万円券 / 1958年〜1986年発行停止):聖徳太子
高度経済成長期の幕開けに登場し、日本の平和と文化の象徴として圧倒的な威厳を誇りました。十七条憲法や冠位十二階を制定した古代政治のリーダーであり、高度成長に沸く日本経済のシンボルとして長く親しまれました。
・2代目(D一万円券・E一万円券 / 1984年〜2024年発行停止):福沢諭吉
学問のすすめを著し、慶應義塾を創設した啓蒙思想家・教育者。文化人路線への転換を機に採用され、約40年にわたり「一万円札=諭吉」の愛称で定着。バブル経済から平成のデフレ期まで、激動の日本経済を見守り続けました。
・3代目(F一万円券 / 2024年〜現在):渋沢栄一
約20年ぶりの全面刷新によって登場。教育・文化から再び経済・産業の近代化を牽引した実業家へとシフトし、新たなイノベーションと倫理観の調和を提示しています。