灰原哀が原作漫画に初めて姿を現したのは、単行本18巻File.6「転校生は…」です。帝丹小学校1年B組に転校してきた物静かな少女は、同巻収録の「黒の組織から来た女」のエピソードラストで、コナンに対して自身が組織の科学者「シェリー」こと宮野志保であり、コナンが飲まされた毒薬「APTX4869」の開発者であることを告白しました。
彼女の生い立ちは過酷そのものです。父・宮野厚司と母・宮野エレーナ(通称:ヘル・エンジェル)という科学者の両親のもとに生まれ、幼少期から組織の莫大な資金でアメリカへ留学。両親の事故死後、研究を引き継ぐ形でAPTX4869の開発に従事していました。しかし、唯一の肉親であった姉・宮野明美が組織のジンによって殺害された真相を知り、研究をボイコット。研究所のガス室に拘束された際、隠し持っていたAPTX4869を自ら服用し、コナンと同じく幼児化してダストシュートから脱走しました。
雨の中で行き倒れていたところを阿笠博士に救出され、「灰原哀」としての生活をスタート。当初は人間不信と絶望に満ちていた彼女ですが、コナンや少年探偵団の仲間たちと過ごす時間を通じて、徐々に人間らしい感情と笑顔を取り戻していきます。