信楽焼の名が一躍全国のお茶の間に浸透した背景には、女性穴窯陶芸家の草分けである神山清子氏をモデルにしたNHKの連続テレビ小説『スカーレット』の存在がある。放送終了から年月が経った今も、NHKオンデマンドなどを通じて作品に触れた若者や外国人が、聖地巡礼としてこの地を訪れ続けている。
自然釉が織りなす奥深い緑色や、炎の洗礼を受けた素地の赤い発色。劇中で描かれた陶芸への情熱は、現在の作り手たちにも確実に受け継がれている。単なる空前のブームで終わることなく、ものづくりの原点を見つめ直す大きな契機となった。