年金211万円の壁で手取り逆転?非課税世帯の判定基準と損得

年金211万円の壁で手取り逆転?非課税世帯の判定基準と損得

年金211万円の壁で手取り逆転?非課税世帯の判定基準と損得の基礎知識と応用に迫る! わかりやすい言葉で紐解きます。

ファイナンシャルプランナー(FP)の相談現場やシニアコミュニティの生の声を集約すると、211万円の壁を巡るリアルな苦悩が浮き彫りになります。都内在住の70代男性受給者は、公の窓口で受けた通告に言葉を失ったと語ります。

「現役時代にコツコツ働いて年金月額を17万6,000円(年額約211万2,000円)まで積み上げました。ところが、わずか数千円の差で非課税から外れ、健康保険証を病院の窓口で出したときの自己負担上限や、毎月引き落とされる介護保険料の段階区分が大きく跳ね上がりました。年金を年間209万円しかもらっていない昔の同僚のほうが、手元に残る可処分所得が圧倒的に多い。真面目に年金保険料を納めてきた自分が馬鹿らしく思えてしまいます」

SNSやネット掲示板のシニア向けコミュニティでも、「額面年金の多寡と手取りの逆転」に対する不満と怒りは年々高まっています。「1万円多く受給した代償として、自治体から支給される数万円規模の物価高騰対策給付金を丸ごと取り逃した」「これでは働く意欲も、年金を繰り下げて増やそうという意欲も削がれる」といった嘆きは後を絶ちません。

石川 優花
著者

石川 優花

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。