かつては「ストロング系缶チューハイ」の過剰摂取が社会問題化したが、メーカーの自主規制や増税が進んだ現在、問題はより見えにくい形へとシフトした。自宅でクラフトビールやワインを嗜む「おしゃれな家飲み」が、実は依存への入り口になっているケースが目立つ。誰の目も気にせず、いつでもアルコールを手に入れられる環境が、知らず知らずのうちに脳の報酬系を書き換えていく。
周囲から見れば「仕事も家庭も順調な人」が、夜な夜なグラスを重ねる。この「高機能型アルコール依存症(High-Functioning Alcoholic)」と呼ばれる状態は、本人が問題を否認しやすいため、発見が遅れる傾向が極めて強い。