日本人の精神構造に深く根ざした神道の考え方では、「清らかさ」と「敬意」が何よりも重んじられる。参拝は神社を訪れた瞬間、鳥居をくぐる前から始まっているのだ。鳥居は神域と俗世を隔てる境界であり、ここで一礼して心を整えるのが基本の作法となる。
参道を進む際は、中央を避けて端を歩くのが鉄則。中央は「正中(せいちゅう)」と呼ばれ、神様が通る道とされているからだ。そして、神前に進む前には必ず手水舎に立ち寄り、両手と口を清める。柄杓に水を汲み、左手、右手、口の順で水を進め、最後に柄杓の柄を洗って戻す一連の動作は、日常で付着した心身の穢れを祓う大切な儀式なのだ。