潮風を受けながら島を歩いていると、突如として風景の中に現れる作品群がある。直島の象徴とも言える草間彌生氏の『南瓜』は、青い海と鮮やかな黄色のコントラストが視線を奪う唯一無二のパブリックアートだ。
宮浦港のフェリー乗り場近くに佇む『赤カボチャ』と、波打ち際の突堤に置かれた『黄カボチャ』。双方を巡るルートは、旅行者にとって絶対外せない定番のコースとなっている。特に『黄カボチャ』周辺は、早朝の静かな時間帯に訪れるのがおすすめだ。朝日を浴びて輝く作品を背に、ゆったりと写真撮影を楽しむことができる。
海岸沿いや野外に配置されたパブリックアートは、時間帯によって異なる陰影を見せ、季節の移ろいとともに表情を変える。風の音や波の調べを背景にアートと向き合う時間は、美術館の室内鑑賞とはひと味違う解放感と刺激を与えてくれる。