本作の最大の魅力は、世代の異なる二人の絶妙な関係性にある。若手ならではの自由な発想(時に暴走)を見せるモモちゃんと、それを温かく、時には鋭いツッコミで受け止めるベテランのウメさん。この二人の間には、説教くささや上下関係の圧迫感が一切ない。
現在の日本の職場では、ハラスメントへの過剰な警戒から、世代間のコミュニケーションが萎縮しがちだ。そんなギスギスした空気感とは無縁の二人の掛け合いは、私たちが本当に求めている「風通しの良い職場」の理想像を示しているのかもしれない。お互いの価値観を否定せず、面白がりながら共存する姿は、多様性という言葉が形骸化しつつある今こそ、新鮮に映る。