「ノンケ」とは、同性愛者(ゲイやレズビアンなど)の視点から見た「異性愛者(同性を恋愛対象・性的対象としない人)」を指す俗語です。男性だけでなく、女性の異性愛者を指して「ノンケ女」「ノンケの女性」と呼ぶケースも日常的に見られます。
語源の成り立ちは、否定を意味するフランス語の「ノン(non)」と、気配や傾向を意味する日本語の「気(け)」を組み合わせた混種語です。昭和中期から後期にかけて、東京・新宿二丁目などのクィアコミュニティや初期の商業ゲイ雑誌(『薔薇族』など)の読者投稿欄を通じて自然発生的に広まりました。「同性愛の『気(気質・興味)』が『ノン(無い)』人」を短縮した表現が、半世紀近い年月を経て一般層にまで浸透した経緯を持ちます。
元来はマイノリティ側がマジョリティ側を識別・呼称するための「内輪の暗号(ジャーゴン)」として機能していましたが、インターネット掲示板やSNSの普及に伴い、現在では属性をカジュアルに説明するネットスラングとして広く使われています。