「油分が多いスティックはファンデーションがヨレる」という不安を抱く人は少なくない。しかし、トップヘアメイクアーティストたちが現場で実践しているのは、直塗りを避けるプロのテクニックだ。
最大のコツは、手の甲または指の腹に一度スティックを取り、体温で軽く温めてから「トントン」と垂直に置くようにタッピングすること。ベースメイクを引きずらず、狙った位置にピンポイントで光の膜を定着させられる。塗布する位置は、目尻を囲むCゾーン、鼻根(鼻筋の最も低い窪み)、そして上唇の山部分の3点。鼻先全体や額の中央に広く広げすぎない引き算の意識が、テカリに見せない濡れツヤ肌への決定打となる。
さらに崩れを鉄壁で防ぐ裏技として、スティックを重ねる前に無色のフェイスパウダーをごく薄く仕込み、ハイライトの上からはフィックスミストを吹きかけてコーティングする「サンドイッチ塗布」が極めて有効だ。