この巨大フランチャイズの礎を築いたのは、漫画界の巨匠・石ノ森章太郎だ。「集団で悪に立ち向かう」という発想、そして個々の能力差をチームワークで補う構図は、彼の類まれなクリエイティビティから生まれた。キャラクターごとに異なる武器や役割を持たせる設計思想は、現代のあらゆるチームアクション作品の原型となっている。
そしてシリーズを語る上で欠かせないのが、東映のプロデューサー陣による共同ペンネーム「八手三郎」の存在だ。脚本家、監督、特撮スタッフ、アクションチーム。現場の知恵と情熱を結集し、ひとつの屋号のもとで毎週のクオリティを死守し続けた。この職人集団の執念が、単なる特撮テレビドラマの枠を越え、日本が誇る最高峰のエンターテインメントへと昇華させた原動力である。