日本ドラマ版が名作として語り継がれる最大の要因は、主要キャスト陣の鬼気迫る演技力にあります。主人公・恭子を演じた綾瀬はるかは、運命の不条理を背負い込みながらも、友彦への深い情愛を内に秘めた芯の強い女性像を繊細に体現しました。絶望に打ちひしがれながらも介護人として毅然と振る舞う横顔は、視聴者の胸を締め付けました。
そして、不器用で心優しい友彦役を演じた三浦春馬の演技は、今なお多くのファンの記憶に深く刻まれています。感情のコントロールが苦手で癇癪を起こしながらも、恭子を一途に想い続ける無垢な少年性。猶予が嘘だったと知った瞬間に喉を枯らして絶叫する慟哭のシーンや、提供を重ねて病床で衰弱していく姿は圧巻の一言でした。美和役の水川あさみが見せた嫉妬と孤独に苛まれる生々しい葛藤も含め、実力派キャスト陣の魂のぶつかり合いが、物語の重厚なテーマを極限まで引き上げました。