映画の中で最も印象的な場所であり、不思議な古時計やバロンの置物があったアンティークショップ「地球屋」。多くのファンがそのモデルを探して坂を登るが、残念ながらあの建物は現実の聖蹟桜ヶ丘には存在しない。
かつてロータリーの近くに佇んでいた洋菓子店や、実在するいくつかの洋館のイメージが組み合わさって生まれたとされる「地球屋」。実物がないからこそ、ファンの想像力は刺激される。「もしあの角に店があったら」「聖司と雫はどんな会話を交わしただろうか」。存在しない場所を追い求めるプロセスそのものが、巡礼者たちにとってかけがえのない体験となっているのだ。