椎骨動脈解離の初期症状5つ|その首の激痛、脳梗塞の前兆かも

椎骨動脈解離の初期症状5つ|その首の激痛、脳梗塞の前兆かも

椎骨動脈解離の初期症状5つ|その首の激痛、脳梗塞の前兆かもにまつわる最新トピックを分かりやすく発信ます。

椎骨動脈の血管壁は「内膜・中膜・外膜」の3層構造で形成されています。血流の圧力によって内膜が裂け、壁の内部に血液が流れ込むことで、病態は主に2つの危険なルートへと分岐します。

1つ目は、血管内腔が狭窄・閉塞するか、解離部に生じた血栓が末梢へと飛散して引き起こされる脳梗塞(虚血性病変)です。椎骨動脈は小脳や脳幹(生命維持を司る中枢)へ血液を供給しているため、血流が途絶えると「激しい回転性めまい」「ろれつが回らない(構音障害)」「物が二重に見える(複視)」「食事でむせる(嚥下障害)」「体の片側の温痛覚麻痺(ワレンベルグ症候群)」などの重篤な神経症状が突発します。

2つ目は、血管壁の外膜側へと解離が進み、血管がコブ状に膨らんだ(解離性動脈瘤)末に破裂するくも膜下出血(出血性病変)です。椎骨動脈が頭蓋内に入る境界部付近で破裂が起きると、意識障害を伴う劇症型の出血を引き起こし、救命率や機能予後が著しく悪化します。統計上、脳梗塞や出血を併発した場合の後遺症の残存率は約30〜40%に達するため、血管が破綻する前段階での早期診断が生命の分かれ目となります。

山崎 陸
著者

山崎 陸

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