インターネット上の掲示板やSNSでは、関東大会が近づくたびに様々な憶測や誤った情報が飛び交います。その代表例が「準々決勝でコールド負けを喫したチームは、いかなる理由があってもセンバツに選ばれない」という言説です。
確かに、過去の選考例においてコールドスコアでの大敗が致命的なマイナス評価となったケースは少なくありません。しかし、高野連の公式選考議事録を検証すると、相手投手の特異な好投や不運な連打、守備側の意図的な積極策の裏目など、試合の文脈が詳細に考慮されていることがわかります。対戦相手がそのまま圧倒的な強さで優勝を果たした場合、「実質的に最強校に屈したに過ぎない」と評価され、比較枠の選考に残った前例も存在します。
また、「春季関東大会の優勝校は夏の県大会で第1シードが確約される」というのも全国一律の事実ではありません。シード権の付与ルールは各都県の高野連が独自に制定しており、春季関東大会の成績を夏のシードに直結させる県もあれば、県大会の順位のみを適用し関東大会の結果はシード選考に影響させない県もあります。ファクトに基づかないネットの俗説に惑わされず、各連盟のレギュレーションを正しく把握することが重要です。