無料のピザイラストで著作権トラブル急増?商用利用の落とし穴を徹底解説

無料のピザイラストで著作権トラブル急増?商用利用の落とし穴を徹底解説

無料のピザイラストで著作権トラブル急増?商用利用の落とし穴を徹底解説について見逃せない 理由を分かりやすく解説いたします。

Web上には、クリエイターや事業者が信じ込んでいる「ピザイラストにまつわる危険な誤解」が蔓延しています。取材を通じて明らかになった、代表的な3つの誤謬を解き明かします。

一つ目の誤解は、「背景が透明な透過PNGなら、素材を切り貼りして自社のロゴマークにしても問題ない」という思い込みです。多くのストック素材サイトの利用規約には、「素材そのものを商標登録すること」だけでなく、「ロゴマークの主要素として利用すること」自体を禁止する条項が含まれています。自社のピザ屋の看板ロゴとして無料素材のピザを配置した場合、後からサイト運営元や著作者から使用差し止めを請求され、看板やパッケージの全交換を余儀なくされるリスクが存在します。

二つ目の誤解は、「いらすとやの素材は完全商用フリーだから、1冊のピザカタログに何十点使っても無料」という勘違いです。「かわいいフリー素材集 いらすとや」の公式規約では、商用利用の場合、1つの制作物につき無料で使用できるのは「20点まで」と明確に定められています。メニュー表に掲載する25種類のピザの横にすべて異なるいらすとやの素材を配置した場合、その時点で規約違反となり、有償ライセンスの購入手続きを行わなければなりません。

三つ目の誤解は、「Google画像検索で出てきたピザのイラストでも、少し色を変えたり反転させたりして加工すれば著作権侵害にならない」という致命的な法的無知です。日本の著作権法第27条(翻訳権、翻案権等)において、原著作物の表現上の本質的特徴を維持したまま改変を加える行為は「翻案」とみなされ、原作者の許諾がない限り違法となります。「ネットで拾ったイラストをPhotoshopでレタッチしただけ」という言い訳は、司法の場では一切通用しません。

山下 哲也
著者

山下 哲也

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。