玉藻の前の正体とは?九尾の狐伝説と那須・殺生石の謎を徹底解明

玉藻の前の正体とは?九尾の狐伝説と那須・殺生石の謎を徹底解明

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玉藻の前に関する伝承のスケールは、日本国内にとどまりません。中世から近世にかけて成立した『玉藻の草子』などの文献によると、この九尾の狐は「天竺(古代インド)」「中国」「日本」の三国を巡り、王朝を滅亡の危機に陥れてきた大妖狐と位置づけられています。

古代インドでは斑足太子の妃「華陽夫人」として国を乱し、中国・殷の時代には紂王を惑わした稀代の悪女「妲己(だっき)」に化身して王朝を崩壊へと導きました。さらには周の幽王の寵妃「褒姒(ほうし)」を経て、遣唐使船に紛れ込んで日本へと渡来したと語られています。国家の根幹を揺るがす「傾国の美女」の系譜が、日本の玉藻の前伝説へと見事に集約されているのです。

森 瞳
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森 瞳

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