健康意識が高まる現代において、ジビエ料理の栄養価(高タンパク・低カロリー)は、フィットネス愛好家やボディメイカー、生活習慣病を予防したい層から圧倒的な支持を集めています。
とりわけ鹿肉の栄養プロファイルは驚異的です。可食部100gあたりの脂質は1g台から3g程度と極めて低く、牛肉のサーロインと比較すると脂質は約6分の1、エネルギー量は約3分の1程度に抑えられています。それでありながらタンパク質含有量は約22gと鶏むね肉に匹敵する水準を誇ります。
特筆すべきは、赤血球の生成に不可欠なヘム鉄の含有量が豚肉や牛肉の約2倍以上に達する点です。鉄分不足に悩まされやすい女性やアスリートにとって、吸収率の高いヘム鉄を効率的に摂取できる天然食材として右に出るものはありません。また、細胞内のミトコンドリアへ脂肪酸を運び、脂肪燃焼を促進する「L-カルニチン」も豊富に含まれており、代謝向上を目指すダイエッターにとっても理想的な食材となっています。
一方の猪肉も、皮膚の健康維持や脂質代謝をサポートするビタミンB群(B2、B6、B12)が家畜の豚肉以上に豊富であり、コラーゲンや良質なアミノ酸をたっぷり含んでいます。「しっかり肉を食べたいが、余分な中性脂肪は蓄積させたくない」という現代のウェルネス需要に、野山を駆け巡って筋肉を鍛え上げたジビエの栄養組成が完全に合致したと言えます。