時代を超えて愛される玩具には、共通する魅力がある。それは指先の感覚と集中力をフルに使い、自らの身体感覚を磨く楽しさだ。70年代の過熱事故は安全対策の大切さを業界に知らしめる教訓となったが、そのシンプルゆえの面白さ自体が消え去ったわけではなかった。
かつて少年時代に夢中になり、怪我をして親に叱られた世代が、今や孫や自分の子供と一緒に令和の安全な復刻版を楽しんでいる。昭和の熱気と失敗、漫画文化による再評価、そして現代の技術による復活という一連の流れは、日本のポップカルチャーと玩具開発の歴史そのものを物語っていると言えるだろう。