ネット上では「Zoffならどこでも30分で新しいメガネが作れる」という言説が散見されますが、これは半分正しく、半分は誤解を含んでいます。公式発表および店舗オペレーションの構造を紐解くと、Zoff即日受取の可否を分ける要因は「店舗の加工設備」と「レンズ在庫の種類」の2点に集約されます。
第一に、加工設備の有無です。国内の大半の通常店舗にはレンズ自動加工機(エッジャー)が常設されており、店内でレンズをフレームの形状に合わせて削る作業が完結します。一方で、駅構内の超小型キオスク型店舗や一部の期間限定ポップアップストアでは、加工機を設置せず「フレーム選びと検眼のみ」を受け付け、商品は後日配送または近隣旗艦店での受取となる例外が存在します。近くのZoff店舗検索を行う際は、店舗詳細ページに加工受付の記載があるか、あるいは通常のショッピングモール・百貨店内のインショップであるかを確認することが前提となります。
第二の壁であり、最も多くの利用者が直面するのが「レンズ在庫の壁」です。店頭に常備されているのは、主に一般的な単焦点レンズ(屈折率1.55球面〜薄型非球面など)の標準度数範囲に限られます。次のようなレンズを希望した場合、物理的に即日仕上げは不可能となり、工場発注(納期約7〜14日)へと切り替わります。
- 遠近両用レンズ・中近両用レンズ:個別のアイポイント設計と精密な累進帯加工が必要なため特注扱い。
- 高屈折の超薄型レンズ(屈折率1.74など):度数が極めて強い方向けの特殊在庫。
- カラーレンズ・調光偏光レンズ:コーティングや染色工程を国内外部ラボで行う仕様。
- 強度の乱視矯正・プリズム補正レンズ:在庫の軸度・度数組み合わせの上限を超えるもの。
「即日持ち帰れる」と確信して来店した利用者が店頭で落胆する最大の要因は、このレンズ在庫のミスマッチにあります。即日を絶対条件とするならば、来店直後に「自分の度数の在庫レンズで作れるフレーム」をスタッフに逆引きで確認するのが確実な自衛策です。