逃走から逮捕に至るまでの警察の動きは極めて迅速でした。警視庁足立署と交通捜査課は、現場周辺に設置されていた複数の街頭防犯カメラおよび民間店舗の監視カメラ映像を緊急回収し、逃走経路の割り出しを開始しました。
さらに決定打となったのが、現場付近を走行していた後続車の高画質ドライブレコーダー映像と、幹線道路に張り巡らされたNシステム(自動車ナンバー自動読取装置)のデータ解析です。防犯カメラに映し出された逃走車両は、フロントバンパーやボンネット付近に衝突時の激しい損傷を負っており、フロントガラスにクモの巣状のヒビが入った状態で走行を続けていました。
警察は損傷車両の特徴とナンバープレートの断片情報から瞬時に車両の所有者を割り出し、逃走先のアパート駐車場に隠されていた該当車両を発見。車体の損傷状況および残された付着物のDNA鑑定・塗料片の照合を行い、逃走していた容疑者の身元を完全に突き止め、逮捕状の執行に踏み切りました。