サルディニア島の断崖で繰り広げられた激突は、まさに息詰まる心理戦の極致でした。少年ドッピオの異様な挙動を観察したリゾットは、わずかな呼吸音や態度から「彼の中に別の強大な人格(ボス=ディアボロ)が存在する」という真実を自力で見抜きます。
ドッピオは未来予知能力「エピタフ」とキング・クリムゾンの腕を駆使して反撃を試みますが、リゾットは絶対に深追いをせず、5メートル以上の間合いを維持し続けました。リゾットがディアボロに勝てた理由として挙げられるのは、相手の能力が未知数であることを前提にした「徹底的なリスク管理」と「完全ステルスによる一方的な攻め」です。ドッピオは全身の鉄分を奪われて窒息寸前となり、リゾットの完全勝利は目前でした。
しかし、勝敗を分けた結末はあまりにも非情でした。リゾットの直接の死因はナランチャの「エアロスミス」による乱射攻撃です。ドッピオ(ディアボロ)は自らの喉から飛び出したハサミを投げつけ、付近を索敵していたエアロスミスを刺激。鉄分欠乏で呼吸が乱れたドッピオよりも、背後で潜んでいたリゾットの「通常の激しい呼吸(二酸化炭素)」が探知レーダーに引っかかるよう誘導したのです。
銃弾の雨を浴びて致命傷を負ったリゾットは、最期の瞬間、自身の肉体にエアロスミスを巻き込み「道連れ」にしようとしました。しかし、ボスの時間消し飛ばし能力の前にわずかに及ばず絶命。暗殺チーム最後の1人として、誇りを胸に散っていきました。