ネット上の美しく整えられたSNS投稿の裏で、子育ての現場には切実な葛藤が存在します。子育てコミュニティや相談掲示板に寄せられた本音を検証すると、イベントに対する親のプレッシャーが浮き彫りになります。
3歳の男の子を育てる都内在住の30代母親は、自著のような手記をSNSに寄せています。
「初節句のときは義理の両親を招き、立派な兜の飾り付けから料亭の手配まで完璧にこなそうとして倒れそうになりました。でも、子どもが3歳になった今年、一番喜んだのは100円ショップの画用紙で作った兜をかぶって戦ごっこをした時間でした。親の見栄と子どもの幸福は一致しないと痛感しました」
また、大手知恵袋やコミュニティ掲示板で毎年議論になるのが「プレゼントの過熱」です。クリスマスや誕生日に加え、こどもの日にも高価な知育玩具やゲーム機を買い与えるべきかという葛藤です。これに対し、ベテラン保育士は以下のように指摘します。
「こどもの日のプレゼントは、モノの価値よりも『自分の成長を親が見守ってくれている実感』を伴うものが望ましいです。年齢別の遊びに合わせた屋外スポーツ用品(ストライダー、サッカーボールなど)や、家族で対戦できるカードゲーム、あるいは一緒に工作できる体験キットが自己肯定感を育みます」