物語の終盤、漫画の世界と現実世界には「決して交わり続けてはいけない境界」があることが次第に明らかになります。はらちゃんたちが現実世界に留まり続けると、漫画の世界そのものが崩壊の危機に瀕してしまうのです。
越前さんは、自分を変えてくれた愛しいはらちゃんへの想いを胸にしまい、彼らを元の世界へ帰す決意を固めます。そして迎える最終回。はらちゃんは越前さんに「私は、世界を愛しています。そして、世界にいるあなたを愛しています」と涙ながらに告げ、仲間たちと共にノートの中へと帰っていきました。
現実世界に残された越前さんは、以前のような暗く卑屈な女性ではなくなっていました。かまぼこ工場の仕事にも誇りを持ち、前を向いて笑顔で日常を歩み始めます。彼女の手元にあるノートの中では、今もはらちゃんたちが笑い、歌い、越前さんの幸せを願い続けている――。決して安易なハッピーエンドには逃げず、現実の尊さと生きることの素晴らしさを肯定した結末は、今なおテレビドラマ史に残る美しいラストシーンとして語り継がれています。