世界的なカルチャーの奔流において、セレブリティたちが果たした役割は極めて大きい。例えば音楽界のトップアイコンであるジャスティン・ビーバーは、胸元や腕、首筋に至るまで数多くの文字デザインを刻み込み、自らの価値観や信念をオープンにしてきた。彼のミニマルでありながら主張のある文字群は、世界中のファンに強烈なインスピレーションを与え続けている。
スポーツ界からファッションアイコンへと転身を遂げたデヴィッド・ベッカムも、文字をデザインとして纏う先駆者の一人だ。家族の名前やラテン語の格言を全身に散りばめた彼のスタイルは、タトゥー=アートという概念を一般社会へと根付かせる決定的な契機となった。
映像作品が与える視覚的インパクトも見逃せない。映画『ドラゴン・タトゥーの女』に見られる鋭利で退廃的な世界観や、映画『ジョン・ウィック』の主人公背中に刻まれた「Fortis Fortuna Adiuvat(幸運は勇者に味方する)」という力強いラテン語の刻印は、観客の記憶に深く刻み込まれた。ポップカルチャーの最前線に位置するアイコンたちが、文字というモチーフの可能性を拡張し続けている。