日本のドラマ界が最も華やかだった時代、彼女はその中心地にいた。大手芸能事務所「研音」に所属し、瞬く間にトップスターへの階段を駆け上がった歴史は、今振り返っても圧巻の一言に尽きる。社会現象となった『29歳のクリスマス』で見せた揺れる女性心理のリアルな描写や、フジテレビの歴史的ヒット作『ロングバケーション』で木村拓哉と繰り広げた軽妙かつ切ない掛け合いは、トレンディドラマの到達点として今も語り継がれている。
飾らない人柄と圧倒的な存在感。それまでのヒロイン像にあった「守られる存在」という型を打ち破り、自立した凛とした女性像を提示したことが、同世代の女性から熱狂的な支持を集めた最大の理由だった。演技という枠組みを超え、生き方そのものがトレンドとなった時代である。