概念だけでは掴みにくい両者の違いを、飲食チェーンやアパレルブランドをモデルにした「会社経営」と「店舗運営」の対比で見てみましょう。
例えば、飲食ビジネスにおける「会社経営」の仕事は以下のようなものです。
- 今後5年間でどのような業態(カフェ、居酒屋、テイクアウト専門店など)を展開するか
- どのエリアに出店し、金融機関からいくら資金調達を行うか
- 原材料の高騰に対してどのようなサプライチェーンを再構築するか
一方で、各店舗を任される店長の「店舗運営」の仕事は次のようになります。
- 今日・今週の売上目標を達成するためのシフト管理とオペレーションの最適化
- 来店した顧客への接客品質の向上と、リピート率を高める店舗環境づくり
- 日々の食材ロスを減らし、決められたFLコスト(食材費+人件費比率)を守ること
店長(運営側)が「来年、別業態のブランドを立ち上げよう」と悩む必要はありませんし、経営者が「今日のランチタイムの皿洗いの順番」を指示していては会社が成り立ちません。それぞれのレイヤーが自身の持ち場で責任を全うすることが、事業全体の成功を生み出します。