首のほくろを観察する上で最も重要なのが、皮膚がんの一種であるメラノーマ(悪性黒色腫)の特徴を把握し、早期に見極めることです。悪性黒色腫は放置するとリンパ節や他臓器へ転移するリスクが高いため、慎重なセルフチェックが求められます。
日本皮膚科学会の診療指針でも広く推奨されているのが、国際的な判定指標である「ABCDEルール」です。
- A(Asymmetry:左右非対称性):ほくろの中心で分けたとき、形が左右非対称になっている。
- B(Border:輪郭のギザギザ):境界線が不明瞭で、ギザギザしていたりぼやけて染み出している。
- C(Color:色の不均一さ):濃淡がまだらで、黒、茶、赤、青、白などが混ざり合っている。
- D(Diameter:直径の大きさ):病変の直径が6mm以上に達している。
- E(Evolving:急激な変化):短期間で急激に大きくなる、急に盛り上がる、出血や潰瘍、痒みを伴う。
これらの中で1つでも当てはまる項目がある場合、自己判断は禁物です。皮膚科専門医によるダーモスコピー検査(特殊な拡大鏡を用いた無痛の光学検査)を受診することが最優先となります。