日本テレビと東宝がタッグを組んで制作した本作は、当時のテレビ界における常識を覆す過激で先鋭的なアプローチに満ちていた。メイン監督を務めたのは、映画『仁義なき戦い』で日本映画界に革命を起こした映画監督の深作欣二ら超一流のスタッフ陣である。映画さながらのリアリズムと荒々しいカメラワークが導入され、テレビのお茶の間に圧倒的な臨場感と衝撃をもたらした。
物語を包み込む音の世界もまた伝説的だ。井上堯之バンドが手掛けたメインテーマは、哀愁を帯びたサックスの音色とダンサブルなリズムが見事に融合し、一度聴いたら忘れられない強い印象を刻む。さらに、綾部情報株式会社の妖艶で冷酷な社長・綾部貴子を演じた岸田今日子の存在感が、作品全体にミステリアスで退廃的な陰影を与えていたことも見逃せない。