黒柳さんがかつてメディアで明かした「40年愛」のお相手は、世界的な名声を得ていたブルガリア出身のユダヤ系ピアニスト、アレクシス・ワイセンベルク(Alexis Weissenberg)氏です。卓越した技巧と詩情あふれる演奏で世界の一流オーケストラと共演を重ねたクラシック音楽界の巨匠でした。
ふたりの出会いは、黒柳さんがニューヨーク留学から帰国した後のこと。ワイセンベルク氏が来日公演を行った際に出会い、急速に意気投合したと伝えられています。互いに多忙を極めるトップランナー同士でありながら、日本と欧州という物理的な距離を越えて年に数回海外で落ち合い、手紙や国際電話で深い対話を重ねる関係が約40年間続きました。
2012年にワイセンベルク氏が82歳でこの世を去るまで、ふたりの絆が途切れることはありませんでした。黒柳さんは後年の番組内で「彼は本当に素晴らしい人だった」と振り返り、生涯にわたる特別なパートナーであったことを公言しています。