大手ポータルサイトのエンタメトピックスでは、「〇〇の最新の近影」「現在の姿にファン衝撃」といった見出しが日常的に高いPV(閲覧数)を記録します。なぜユーザーは芸能人や著名人の近影という言葉に強く引きつけられるのでしょうか。
メディア心理学の観点から分析すると、ここには「パラソーシャル関係(擬似的な対人関係)のリアルタイム更新」という心理が働いています。視聴者はテレビや映画で親しんだスターに対して、無意識のうちに過去の全盛期のイメージを固定化して記憶しています。休業や引退、あるいは年月の経過を経て公開された「最新の近影」を目にすることは、脳内で静止していた時間のギャップを埋める強烈な認知的刺激となるのです。
また、近年のWEBメディアにおける見出しの先鋭化も影響しています。「激変」という強いワードとともに「近影」を提示することで、加齢による自然な変化やメイク・体型の刷新に対する人々の詮索欲を刺激する構造が作られています。しかし、実際に報道される写真の多くは、本人がSNSで発信した充実した私生活の一コマや、新たなキャリアに向けた意欲的な表情であることが大半です。