高畑充希の魅力は、特定のイメージにとどまらない変幻自在さにある。重厚な社会派作品で深い悲しみを表現したかと思えば、ポップなコメディ映画では振り切ったコメディエンヌぶりを発揮する。例えば、ヒット映画『ヲタクに恋は難しい』では、歌とダンスを交えたコミカルな芝居で新境地を拓いた。
一方で、切ない人間模様を描く恋愛ドラマでは、言葉以上の感情を瞳の動きや吐息で表現してみせる。感情の振れ幅が大きいキャラクターであっても、彼女が演じると不思議なリアリティが宿る。映画産業の第一線で戦う監督たちが、こぞって彼女を起用したがる理由はそこにある。