なぜ恐竜は絶滅した?ユカタン半島の巨大クレーターが明かす衝撃の真相

なぜ恐竜は絶滅した?ユカタン半島の巨大クレーターが明かす衝撃の真相

なぜ恐竜は絶滅した?ユカタン半島の巨大クレーターが明かす衝撃の真相の具体的な内容に迫る! 専門的な視点で紐解きます。

チクシュルーブ・クレーターの研究は、国際深海科学掘削計画(IODP)と国際陸上科学掘削計画(ICDP)が共同で実施した第364次掘削調査によって、飛躍的な進展を遂げました。研究チームがメキシコ湾の海底下に眠るクレーターの「ピークリング(環状の中央隆起帯)」から採取したコア試料の分析により、衝突当日の詳細なタイムラインが再現されています。

掘削試料の分析を主導したテキサス大学の研究者らは、論文や公式報告において「衝突後わずか数分から数時間の間に、数百メートルの厚さを持つ津波堆積物と溶融岩が急速に堆積した」と発表しています。衝突時の凄まじい衝撃により、地下深部の硬い花崗岩がまるで液体のように振る舞い、一度上空高くまで跳ね上がった後に崩れ落ちてピークリングを形成したという地殻流動の動態メカニズムが実証されました。

さらに、米ノースダコタ州の化石産地「タニス」から発見された魚類化石の骨組織および成長線の精密なシンクロトロン放射光分析により、衝突が起きた季節は「北半球の春(4月頃)」であったことが特定されました。春は北半球の多くの動植物にとって繁殖・成長の重要な時期にあたります。生命活動が最も活発になる無防備な季節を直撃したことが、生態系の壊滅をいっそう決定的なものにしたと考えられています。

山田 真由
著者

山田 真由

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。