恋人と別れた後、LINEのトーク履歴や連絡先はスムーズに消せても、写真だけはどうしても消去できないという女性は多いものです。この現象は、必ずしも相手への未練や復縁願望ばかりが原因ではありません。
最大の要因の一つは、「自分の青春や人生の一部を消去することへの抵抗感」です。元彼と過ごした旅行の風景、美味しかった食事、楽しかったイベントの写真は、相手の記録であると同時に、当時の自分自身の輝かしい思い出でもあります。写真を消す行為が、まるでその時期の自分自身の経験まで否定してしまうかのように錯覚してしまうのです。
また、自らの手で思い出をゴミ箱へ送る瞬間に生じる「一方的な関係の完全破壊に対する罪悪感」も無視できません。一度は深く愛し合った相手の存在をデジタルの世界から完全に抹消することに、冷酷さや後ろめたさを覚えてしまうのは、ごく自然な人間心理です。