同じく暗闇系フィットネスの先駆者であるFEELCYCLEと、本作はどう差別化されているのか。利用者の多くが比較検討するこの2つの間には、身体操作の性質において根本的な分岐点が存在する。
固定されたバイクを漕ぎ続けるフィールサイクルは、ペダリングのリズムと上半身のコンビネーション運動が中心となる。膝関節への負担が比較的少なく、音楽フェスに飛び込んだような一体感が魅力だ。これに対し、キックボクシングを基軸とする本プログラムは、前後左右へのステップ、軸足の回旋、そして全身の回旋トルクを使った打撃を必要とする。
体幹部を全方位から絞り上げたい人、あるいは日常で抑圧されたアグレッシブなエネルギーを物理的な打撃音とともに発散させたい人にとって、サンドバッグを叩き蹴る感覚は唯一無二の刺激となる。自分と向き合う没入の方向性が、バイクの旋回とキックのインパクトでは決定的に異なるのだ。