ネット上の妊活コミュニティや質問投稿サイトを調査すると、判定窓の一本線・二本線に感情を激しく揺さぶられる女性たちの生々しい手記が溢れています。
「排卵検査薬と妊娠検査薬を毎月箱買いし、高温期9日目から1日に何本も試す『フライング魔』になっていました。うっすら赤い線が見えた瞬間は涙が出るほど嬉しかったのに、2日後には真っ白になり、その翌日に激しい腹痛とともに大量出血。天国から地獄へ突き落とされた気分でした」(30代前半・妊活歴2年女性の手記)
「クリニックでhCG注射を打った6日後、我慢できずに検査薬を使ったら明瞭な陽性反応。『ついに授かった』と夫と抱き合って喜んだものの、初診で医師から『それは注射の薬効が残っている偽陽性です』と冷静に告げられ、待合室で涙が止まりませんでした」(20代後半・不妊治療通院中の告白)
産婦人科の第一線で診療にあたる医師への取材によると、クリニックの現場でも毎週のように同様の相談が持ち込まれているといいます。「検査薬で陽性が出たから今すぐ診てほしい」と駆け込んでくる受診者のうち、計算上の妊娠4週前半では、最新の高解像度経腟超音波装置を用いても子宮内には何も映りません。医師側の「まだ見えない時期だから1〜2週間後に再受診を」という医学的に妥当な説明が、受診者側には「妊娠していないと言われた」「異常があるのではないか」という過度なショックや医療不信に変換されてしまうケースが後を絶ちません。