公式本に掲載されている白黒の型紙からパネルシアターを自作する場合、最もポピュラーなのが不織布である「Pペーパー」への転写・印刷作業です。完成度と作業効率を左右する実践ノウハウを整理しました。
1. インクジェットプリンターでの直接印刷
かつては型紙の上にPペーパーを重ねて油性ペンでトレースするのが主流でしたが、現在はPペーパー専用のプリンター給紙が可能です。家庭用の顔料インクまたは染料インクジェットプリンターの手差しトレイを使用し、用紙設定を「普通紙」または「厚紙」に設定して印刷します。給紙時の紙詰まりを防ぐため、1枚ずつ丁寧にセットするのがポイントです。
2. 拡大コピーの倍率計算
書籍に掲載されている型紙はA4サイズに収まるよう縮小されているケースが多いため、上演会場の広さに応じて拡大コピーを行います。
- A4型紙からB4へ拡大:約122%(小規模なクラス内、乳児クラス向け)
- A4型紙からA3へ拡大:約141%(一般的な保育室、30人前後の集団向け)
- A4型紙からA3×2枚(A2相当)へ拡大:約200%(ホールや遊戯室での誕生会・発表会向け)
3. 着色と裏打ちの注意点
着色には、発色が良く重ね塗りがしやすいアクリルガッシュやポスターカラー、または油性マーカー(マッキー等)が適しています。水彩絵の具は水分が多すぎるとPペーパーが波打つ原因になるため、水加減を少なめに調整するのがコツです。