Q1:人工授精は何回まで受けるのが妥当ですか?
A1:日本国内の不妊治療専門医の統一見解として、3〜5回が上限とされています。臨床データ上、人工授精で妊娠する方の約8割以上が4回目までに妊娠しており、5回目以降の1回あたり妊娠率は3〜5%前後に低迷します。妊娠しないまま回数を重ねることは時間を浪費するリスクが高いため、早めのステップアップ相談が推奨されます。
Q2:体外受精の採卵はどれくらい痛いですか?無麻酔でも耐えられますか?
A2:痛みの度合いには個人差と採卵個数による違いがあります。成熟卵胞が1〜2個の低刺激周期では無麻酔や局所麻酔で行われることも多く、「チクッとした痛み」で済む場合があります。一方、中刺激〜高刺激で10個以上採卵する場合は強い痛みを伴うため、眠っている間に処置が終わる静脈麻酔(鎮静法)を導入しているクリニックを選択するのが現実的です。
Q3:顕微授精と体外受精はどう違うのですか?
A3:どちらも生殖補助医療(ART)に属し、採卵した卵子を体外で扱う点は共通しています。違いは受精の方法です。体外受精(ふりかけ法)はシャーレの中に卵子と約5万〜10万個の精子を泳がせ、自然に1匹が進入するのを待ちます。顕微授精は、顕微鏡下で形態・運動性の良好な精子を1匹だけ選び、細いガラス針で直接卵子の中に注入します。極度の乏精子症や過去に体外受精で受精障害が起きた場合に適用されます。
Q4:保険適用を受けるための年齢や回数の条件はどうなっていますか?
A4:生殖補助医療(体外受精・顕微授精)の保険適用は、治療開始時の女性の年齢が43歳未満であることが必須要件です。保険適用の回数は「40歳未満は子ども1人につき通算6回まで」「40歳以上43歳未満は子ども1人につき通算3回まで」と厳格に定められています。なお、人工授精に関しては一般不妊治療に分類されるため、このART特有の回数制限や43歳の年齢制限枠は適用されません(医師の医学的判断に基づく)。