現地を訪れていたキャンパーたちのリアルな口コミやネット上のコミュニティの反応を検証すると、この場所が辿った「栄光と衰退」のプロセスが鮮明に見えてきます。
閉鎖前、ブーム初期におけるネット上の評判は、ソロキャンパーを中心に絶賛の声で溢れていました。
「木々に囲まれて静かに焚き火の音を楽しめる最高の隠れ家」「瀬戸内海からの心地よい風を感じながら、最低限の装備で過ごす時間が贅沢だった」
過度な開発がされていない無骨な自然環境や、利用料が一切かからない気軽さは、経験豊富なベテランキャンパーにとってかけがえのない価値を持っていたのです。
しかし、メディアやSNSで「広島の穴場無料キャンプ場」として拡散された頃から、ネット上の反応には不穏な空気が混じり始めます。大手クチコミサイトや掲示板には、失望や怒りの混ざったレビューが急増していきました。
「炊事場に油や残飯がそのまま流されており、悪臭が漂っていた」「芝生エリアに直火で焦げた炭の塊がいくつも放置されていてショックを受けた」「夜中にエンジンをかけっぱなしの車中泊キャンパーがいて全く眠れなかった」
こうしたモラルの低下を嘆く声は、やがて「閉鎖されても仕方がない」という諦めへと変わっていきました。自然を愛する純粋な愛好家たちの声がかき消され、一部の無責任な利用者によって場所が奪われていく悲哀が、口コミの変遷に色濃く記録されています。