2024年のツールドフランス2024コース日程は、6月29日にイタリア・フィレンツェをスタートし、7月21日にニースでフィニッシュする全21ステージ、総走行距離3,498kmで争われました。開幕からアペニン山脈を越えるタフな丘陵ステージが続き、序盤の第4ステージで早くもアルプス山脈の難所ガリビエ峠を越えるという、例年以上に過酷でアグレッシブな日程設計が採用されました。
第9ステージでは、シャンパーニュ地方トロワ周辺の未舗装路(白道)を走るグラベルセクションが14カ所(計32km)も組み込まれ、総合勢にとってもパンクや落車のリスクと隣り合わせの極度の緊張を強いられる戦いとなりました。日本国内のファンに向けては、J SPORTSおよびJ SPORTSオンデマンドが全21ステージをスタートからフィニッシュまで連日完全生中継・ライブ配信を実施。時差により日本の深夜帯に及ぶレース展開でありながら、連日SNS上では実況トレンドの上位を独占する盛り上がりを見せました。
大会の経済的側面を示すツールドフランス2024賞金額の規模も見逃せません。A.S.O.が拠出した賞金総額は約230万ユーロ(当時の為替レートで約3億9,000万円)に上りました。その主な内訳は以下の通りです。
- 個人総合優勝(ポガチャル):500,000ユーロ(約8,500万円)
- 個人総合2位(ヴィンゲゴー):200,000ユーロ(約3,400万円)
- 個人総合3位(エヴェネプール):100,000ユーロ(約1,700万円)
- 各ステージ勝利(1回あたり):11,000ユーロ(約187万円)
- ポイント賞・山岳賞の最終獲得者:各25,000ユーロ(約425万円)
- 新人賞の最終獲得者:20,000ユーロ(約340万円)
サイクルロードレース界の慣習として、獲得した賞金は選手個人の懐に入るのではなく、献身的に牽引したアシスト選手や、夜遅くまで機材整備・身体のケアを行ったメカニック、マッサー、チームスタッフ全員で均等に分配されます。ポガチャル選手率いるUAEチーム・エミレーツは、区間6勝と総合優勝などを積み重ね、チーム全体で80万ユーロ(約1億3,600万円)以上の賞金を獲得。結束力の強さを証明する結果となりました。