プロンプトを打ち込めば、一瞬で完璧な画像が出力される時代になった。誰もがクリエイターになれる一方で、表現の均一化という罠が潜む。そんな時代だからこそ、当時のクリエイターたちが徹夜でマシンを走らせ、バグと戦いながら生み出した「歪んだ手作りCG」の価値が跳ね上がっている。
「テレビくん」や「シュールくん」、「しかと」といったキャラクターたち。彼らの造形や動きには、当時のスタッフたちの狂気と情熱、そして「誰も見たことのないものを作ってやる」という剥き出しの野心が宿っている。AIには決して真似できない、人間特有の「バグ」や「ノイズ」。それこそが、表現における真のオリジナリティではないかという問いを、私たちは突きつけられている。